自転車の交通違反に対し、4月1日(水)から通称「青切符」が導入される。今後は高校生を含めた16歳以上が反則金の納付を命じられる場合があり、"ながらスマホ"や一時不停止など113の反則行為が対象となる。新宮署の丸山誠・交通課長は「自転車も車両であることを忘れないで。危険運転で被害者にも被疑者にもなり得る」と強調した。
政府広報室が作成した資料によると、自転車の検挙件数は2024(令和6)年に5万1564件と、前年の4万4207件から急増。自転車運転者への責任追及が不十分だったと指摘があったことから、大幅な法改正が決まった。
青切符は、16歳以上が行った反則を警察官が現認した場合に交付する、反則内容などが記載されたもの。銀行や郵便局等で反則金を納付する際に必要となる「納付書」とともに渡される。現行の制度では、違反を犯した際、裁判等の刑事手続きを経て前科がつく場合(赤切符)があったが、法改正に伴い、酒酔い運転など一部の重大違反を除き青切符が交付されるようになる。
違反ごとに反則金の金額は変わり、運転中にスマートフォンを手に持って通話したり画面を見続けたりする"ながらスマホ"は1万2000円。遮断踏切への立ち入りは7000円、信号無視は6000円、一時不停止は5000円。二人乗りや並進(並走)も違反行為で、それぞれ3000円が課される場合がある。
一部で、取り締まりが大幅に厳格化するとの憶測があるが、丸山課長は「あくまで最初は警告・指導することが大原則。従わなかったり、悪質で危険だったりする場合に(青切符の)対象になる」と補足した。
新宮署は導入前に、管内の交番前などで見守りを強化。事故につながりかねない危険な運転をしている生徒を停止させ、その場で指導する場面が散見された。交通課によると、統計は公表していないものの、無灯火が多かったという。合わせて、今年度は計50回、各学校などで交通安全教室を実施し、特に高校では法改正のポイントを説明するとともに、「あなたたちは例外にならない」と注意を促した。
一方で、丸山課長は「教室でいくら言っても、心に残らない子はいる。たとえ分かっても行動に移すかは疑問だ。家庭での指導が大事になるので、ぜひ保護者が声掛けをしてほしい」と求めた。
