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命と人権は尊いもの 池袋暴走の遺族・松永さん訴える 新宮市で講演会

 東京・池袋で2019年4月、車が暴走した事故で妻子を失った松永拓也さんが14日、新宮市下本町の丹鶴ホールで講演した。松永さんは「誰しもが交通事故の被害者にも加害者にもならず、安心して『ただいま』『おかえり』と言い合える社会になるよう頑張っている」と述べ、「愛する2人をなくして、全ての命が尊いということが分かった。人権も尊いもの。今この瞬間も誰かが交通事故で亡くなり、誹謗中傷で苦しんでいる現実がある。一人一人が自分にできることは何か、考えていける社会になってほしい」と訴えた。
 
 松永さんは現在、関東交通犯罪遺族の会「あいの会」副代表理事を務め、「2人の命を無駄にしないように」と、全国各地で講演活動などを続けている。

 この日の講演では、妻・真菜さん(事故当時31歳)との出会いから結婚、娘の莉子さん(同3歳)が誕生して家族3人での幸せな日々を動画も交えて紹介。そして、日常が一変した事故当日の様子、事故を起こした男性と刑務所で面会したことなどを語り、「事故さえ起きなければ誰も不幸になっていないと思った。交通事故は絶対に起きてはいけない。自分事に捉えて安全運転をしていただきたい」と呼び掛けた。

 また、刑事裁判中にインターネットの書き込みで誹謗中傷を受けたことも振り返り、「批判はあるべきだが、批判と誹謗中傷の明確なボーダーラインがない。今の子どもたちは生まれた瞬間からインターネットがある。これからも家庭教育が大事になってくる」と指摘した。

 被害者支援制度についても触れ、「私は東京に住んでいて、あいの会を紹介されたので助かった。自分の力だけで支援につながることは難しい。周囲のサポートで早期支援と切れ目のない支援につなげることが大切」と語った。

 講演会は新宮市教育委員会主催の「ふれ愛講座・人権啓発講演会&コンサート『命の大切さを考える~絶望の中の希望~』」として開催。冒頭あいさつした上田勝之市長は「さまざまな機会を通じて講演会を開催し、誰もが心豊かに暮らせる思いやりのあるまちづくりを目指している」と述べ、昨年3月に制定した「犯罪被害者等支援条例」と「部落差別の解消の推進に関する条例」も紹介した。この日は松永さんの講演のほか、和歌山県警音楽隊のコンサート、新翔高校生徒による紙芝居の朗読などもあった(後日掲載予定)。

      2月16日の記事

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