那智勝浦町でハラスメント研修の取材をした時、「価値観は時代とともに変化している。過去に正しくとも今、正しいとは限らない」という話が出た。「ごもっともだ」と感じた。
「苦難を乗り越えたから今の自分がある。だからお前たちもその苦難を乗り越えろ。そうすれば一人前になれる」と言う先輩がたまにいるがそれは違うと思う。自分が苦しめば、他の人にも自分の苦しみを味わってほしいと感じてしまう時もあるが、その気持ちを断ち切らなければよい方向にはいかない。
会社もそうだ。「自分たちは休みや寝る間も惜しんで働いてきた。だからお前たちも同じことをやれ」。そんなことばかり言うから入社してすぐ会社をやめる人が増え、人材不足に陥る。結果残った人間の負担が増え、社員の高齢化が進み、会社が機能しなくなる。
自分たちが経験し乗り越えてきたことに誇りを持つことは大切な事だ。しかし、悪いと感じたところや苦しかったことを経験させるのではなく、どうすれば良くすることができるのかと考えて変えていくことが大切なことではないのか。
【祐】
