日本サッカー協会の夢の教室で、さまざまな競技のプロや日本代表の選手の話を聞いている。優れた才能と不断の努力、強い意志といった熱い逸話もあるが、「最初は親に言われて仕方なく」「元々運動神経が悪くて」というような話も聞く。
例えば、リュージュ(木ぞり)でオリンピック3大会連続出場した小口貴久さんは、ゲームのやりすぎで叱られて地元にあったクラブに入れられたという。
バレーボールの元全日本選手の諸隈直樹さんは「母に言われてとりあえず始めて、友達と一緒だと楽しい、というところから始まった」と振り返っている。
地域のクラブや学校の部活動は子どもたちが何かを始めるきっかけになるが、少子化で維持が難しい。尾鷲野球少年団がなければ、市出身者3学年連続のプロ野球選手輩出の偉業がなかったであろう。紀北町出身のアルビレックス新潟の谷口海斗選手も海山FCと紀州エスフォルソから飛躍していった。
子どもたちが多様な体験ができる機会は、地域全体で保っていかなければならない。
(R)
