ある店で国市浜公園野球場の話になった。「もっとグレードの高い施設に」という声は今も聞くが、事ここに至ってはどうしようもない。半年後には完成する。どう使うかに注目したい。
野球場に限らず何でもそうだ。オープン直後は「新しもの見たさ」で利用してもらえるが、次第に減少していくのが典型的な例。利用率を維持するには貸し出しとイベントに頼るのではなく、継続利用を設計することだ。
店の客の一人が「野球大学を作れ」と言い出した。アスリート養成のほか、コーチングを研究する指導者コースなどを設ける。大学の認可を得られるのかどうかは分からないが、これにはトレーニング施設や講義研修施設も必要になるし、スケールからして現実性に欠ける。
思い出したのが今年の夏の甲子園に初出場した未来富山高校。野球に特化した通信制高校で、20数人の全校生徒のほぼ全員が野球部員。アスリートコースで野球に打ち込んでいる。
市民が主体的に関わる体制づくりができれば、尾鷲でも実現可能ではないか。
(N)
