子どもたちの「ヨイハー」の力強い声が響く。15日に斎行される三輪崎まつりで今年初めて、子どもたちによる鯨踊りが披露される。希望した小中学生たちが7月末から毎週2回の練習を重ねてきた。最終段階の練習を取材したが、何よりみんな楽しそうに踊っている。指導する三輪崎郷土芸能保存会の会員たちも「子どもたちから刺激をもらっています」と笑っていた。
地域のにぎわい創出と将来の保存会員育成が目的。三輪崎小学校では毎年、運動会で5年生が鯨踊り(綾踊り)を踊る。40年近く前になるが、当方も踊った。銛(もり)に見立てた綾棒を操りながら勇ましく踊る姿が格好良く、運動会の練習が楽しかったのを覚えている。
今回手を挙げた子どもたちに話を聞くと、「祭りは生活の一部」と話す子どももいるほど、”地元愛”がすごい。15日午後1時30分ごろから、三輪崎漁港前の御旅所で行われる郷土芸能披露の中で子どもたちは練習成果を発表する。ぜひ、応援してあげてほしい。
見るだけでなく、体験することでその印象はより強くなる。今から将来が楽しみだ。
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