ロシアのカムチャツカ半島付近で地震が発生し、高さ3メートルの津波予想には焦った。国内では津波による大きな被害は把握していないが、今回は南海トラフ地震の避難の模擬体験になった、ととらえることもできる。
今回は津波到達まで時間的な余裕があり、どこに避難するか、連絡を取り合いながら決めることもできただろう。
最大の問題だったのは暑さへの対策。必然的に車での避難が増え、商業施設や道の駅の駐車場は混雑した。実際の南海トラフ地震では避難者が増えると考えれば、複数の避難場所を考えておいた方がいいかもしれない。
津波警報を受けても、多分大丈夫だろうと考えていて「これが正常性バイアスか」と気付いた。大きな津波は来なかったのは結果論で、空振りを恐れない避難は大切。「大丈夫かもしれないけど、念のため」が命を救うかもしれない。
少なくとも、南海トラフ地震が発生すれば、時間的余裕もなく、被災したまちなかを避難しなければならない。今回の経験を未来に生かさなければならない。
(R)
