数年前から熱中症対策として、徐々に広がり始めている電動ファン付き作業服（空調服）。２個の小型ファンから服の中に外気を取り込み、汗の気化熱で体を冷やすまさに”着る扇風機”で、工場や屋外の作業現場はもちろん、ゴルフや釣り、登山やキャンプなどのアウトドアでも使われているという。

　今年６月から、一定の条件を満たす作業を実施する企業に、熱中症対策が義務化されたことから、空調服を支給された人もいると思う。私も今夏、初めて空調服を着て作業をしている。はじめこそ効果に半信半疑で、また女性の着用率も低いので着るのをためらっていたものの、想像よりバッテリーも重くなく、風が抜けて快適な状態を保つことができ、今ではすっかりなくてはならない相棒となっている。ただし体が風船のように膨らむので、強そうに見えることは受け入れなければならない。

　熱中症には、睡眠不足、朝食抜き、前日の飲酒なども関係してくる。日頃の体調管理を十分にし、帽子やアームカバーなどの準備も万全に。先日、日傘を忘れたので雨傘を差していたら笑われた。

【織】