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不連続線「天文科学館の利活用」

 先だって尾鷲市立天文科学館で、天体観測指導員の湯浅祥司さんと話をする機会があった。そろそろ〝後継者〟の育成が必要になっているという。

 メインの望遠鏡は直径81センチ。公開天文台としては全国でもかなり大型。天文雑誌に取り上げられることもあり、30年余りの取り組みは業界内での評価も高い。

 地元にいると夜空を見て「きれいな星空」と感じることはあまりないかもしれないが観光客には評判がいい。都市部から来た人にはぜひ眺めてほしいもの。観光資源化できていないのはもったいない。

 天文科学館の実質的な運営は、手弁当で行われている。「趣味と実益を兼ねて」という状況が続けばいいが、公的施設として問題なしとはいえない。博士号取得者(ポストドクター)など、天文に強い人を地域おこし協力隊で来てもらえないか。

 昼間の活用強化も課題。プラネタリウムがあれば昼間の使いでも増すのだが。また「科学」分野でも活用が求められる。図書館移転に合わせて思い切った施策を打ち出してほしい。

(M)

      4月 2日の記事

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