• 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

紀南抄「生きた教材の活用を」

 紀南地方随一の規模の秋まつりで、国の重要無形民俗文化財に指定されている「新宮の速玉祭」(熊野速玉大社例大祭)が今月15日(火)と16日(水)の2日間、同大社と新宮市内街路、熊野川などを舞台に行われる。夫婦の神様が2日間に分けて渡御する祭りで、神馬、神輿、神幸船にそれぞれ遷して渡御する様子は、どの場面も華やかで、勇壮な雰囲気が伝わる。

 例大祭の開催日は変動しないため、今年は2日間とも平日にあたる。子どもたちには地元の伝統の祭典に触れてほしいが、なかなか難しい環境。以前、上野顯宮司もこの件について、もどかしく感じていた。

 地元の生きた教材はぜひ、学校教育の現場で活用することを考えてほしい。神輿の担ぎ手はもとより、早船の漕ぎ手についても近年、集めるのに苦労する出船区もある。子どもの頃に祭りに触れることで、その感動が記憶に残り、大人になって参加したいという気持ちになるのではないか。

 大社や祭典関係者側も事前に“出前授業”で各校をまわるなどして祭りのPRに努めることも一つ。次世代への継承へアクションを起こしてほしい。

【F】

      10月 8日の記事

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ