尾鷲市議会議員の補欠選挙は9日に立候補予定者説明があり、欠員2人に対して候補予定の3人が出席した。選挙戦となる公算が高い。もともと、来年5月末もしくは6月上旬に選挙が予定されていて、新人2人はその選挙に出るつもりだったという。
尾鷲市議会の現在の定数は10だが、この1年ほど本会議では議長を除く5人で、委員会では委員長を除く5人で質疑が行われる場合が多かった。地方自治法では「議員の定数の半数以上の議員が出席しなければ、会議を開くことができない」と定める。再度集まって半数に満たない場合は、そのまま議事を進められるが、「いつ〝学級閉鎖〟が起こるか」と常に心配しなければいけない状況は健全ではないだろう。
来年の選挙までそれほど間がないため、「どうせ選挙をやるなら解散して10人を選び直せばいい」という声も聞く。現状、補欠選挙が終わった後も、欠席者が出る状態は避けられない。病気はやむを得ないことだが、長期の欠席にはやはり市民の目が厳しくなっていると感じる。
(M)