紀北町の七夕イベント「きほく七夕物語」が7年ぶりに復活する。今年は7月6日(土)、熊野古道世界遺産登録20周年を記念して舞台を銚子川から馬越峠に移し、願い星カプセルで熊野古道をライトアップする。
銚子川に願い事を書いた短冊を入れた光のカプセルを流して天の川に見立てるイベントだったが、平成30年から天候不良や新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止が続いてきた。
実行委員会の話し合いで、世界遺産登録20周年を記念して馬越峠で行う提案があり、5月27日夜にLEDカプセルを石畳の上に並べる実験を行い、企画の可否や演出方法などを確認した。
30日夜に海山総合支所で実行委員会が開かれ、委員に実験の結果を報告し、今年の開催が決定。駐車場やPR方法などについても話し合った。ナイトウオークの実施も模索しているが、実際に立ち会った委員から「石畳が暗く安全が確保しにくい」という意見がでた。予算は町の補助金を活用せず、自主財源のみで行うという。
大野眞実行委員長は「馬越峠を天の川に見立てることで、熊野古道を歩きたいと思ってもらえて、後世につなげていくきっかけの一つになれば。来年は銚子川で行って、今の実行委員会のメンバーとしては一区切りとしたい」と話している。