新宮市消防本部はこのほど、第12期の王子ヶ浜少年消防クラブの結成式を行った。火災予防・地震津波防災研修、水難救助法や心肺蘇生法体験など、1年間の活動を通して正しい防火・防災知識を身につけることを目的に実施しているもので、今年度は市立王子ヶ浜小学校の6年生17人が入部した。
同クラブの前身は、昭和55年に始まった王子少年消防クラブ。王子小学校の児童が対象で、私の同級生も何人かこのクラブに入っていた。「今日は消防クラブの日や」などと話していた記憶がある。同クラブ出身で、消防職員になったOBもいるという。
少年消防クラブは全国に約4000あり、約39万人が活動している。防火・防災意識の高揚にすばらしい役割を果たしている組織だが、紀南地域ではなぜか王子ヶ浜小だけの取り組みである。おそらく、学区内に消防署があるからなのではと推測する。
「自らの地域は自らで守る」意識の促進や、団員減少の課題を抱える消防団員の増強などのため、ぜひほかの地区でも結成して、未来の防災リーダー育成につなげてもらいたいと思う。
【織】