先週末の衆議院議員の補欠選挙は立憲民主党が3戦全勝となった。選挙や今後の政局の分析はさておき、個人的には地方都市で与野党一騎打ちとなった島根1区に注目していた。その島根県の隣県、鳥取1区の石破茂自民党元幹事長の「有権者から『人口減少や地方衰退についてもっと訴えてほしい』という切実な要望を受けた」というコメントが興味深い。
地方の人口減少や過疎化は深刻で喫緊の問題のはずだが、国政選挙の重要課題として重きを置かれていないという印象がある。日経平均株価の史上最高値更新も、高水準の賃上げも、地方でその恩恵は実感しにくい一方で、円安による物価高の影響は全国に波及する。
3つの補選の投票率はいずれも過去最低を記録。自民党派閥の裏金問題に汚職、女性問題と耳が腐るような政治ニュースの連続に有権者が冷めきるのも無理もないが、それでも社会を平和的に改善していくには選挙しかない。
尾鷲市も来年はW選挙を控える。このまちだけでも前向きで有意義な選挙にしなければならない。
(R)