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不連続線「少子化がつきつけられる」

 卒業式と入学式が続く春は少子化が進む現状を数字として突きつけられる季節でもある。小学新1年生では複数学級を維持できるのは尾鷲小のみで、向井小は1人。紀北町の三浦小と矢口小はゼロ。

 ワシントン大学によると、世界の半数以上の国が人口を維持できる2.1を下回っている。日本の出生率は欧米に比べて低い水準にあるが、アジア圏でみれば韓国や中国よりも高く、日本の少子化対策が極端に劣っているとは評価できない。子どもの幸福度やジェンダーギャップと出生率に相関関係がみられないという研究もあり、先進国の中で出生率回復に成功したといわれるフランスでも昨年は過去最低水準となっている。

 少子化が世界的な潮流でも、この加速度的な人口減少は地域の存続に関わり、眼前に迫る恐怖でしかない。歯止めをかけたいが、よい方策が思いつかない。この地域に生まれてくれて、育ってくれている子どもたちは非常に貴重で、何よりの宝だと再認識する。地域全体で手をかけ、大切に育てていかなければならない。

(R)

      4月11日の記事

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