電気自動車(EV)のF1とも呼ばれるEVレースの最高峰「フォーミュラE世界選手権」30日、東京都で開幕。本格的な公道レースは国内初で、時速300キロを超えるマシンが、湾岸エリアの東京ビッグサイト周辺を封鎖して設営された全長約2.5キロの特設サーキットを疾走する。
注目すべきは音。その昔F1にはまり、2度ほど鈴鹿サーキットにレースを見に行ったことがあるが、間近で聞くエンジンの爆音に驚かされたものだった。EVレーシングカーが発する音は約80デシベルで、市販車とそう変わらない。だからこそ、都市近郊の公道で開催でき、より多くのファンが楽しむことができるという。
EVの技術は日進月歩で、急速な勢いで進化を続けている。EVでは世界に遅れをとっているとされる日本。フォーミュラEは2014年からの実施と歴史が浅く認知度は高くないが、今回のレースには日系メーカーでは唯一、日産自動車が参戦している。これをきっかけに人気や関心が高まり、日本のEV市場が盛り上がることが期待される。
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