パリ五輪水泳競技の代表選手選考会がいよいよ始まる。五輪出場が目標だと宣言してきた廣下菜月選手にとって大一番となる。
紀北町出身者の活躍は水泳だけではない。陸上では、紀北中出身の世古櫻紗さんは投てき種目でインターハイ準優勝、国体優勝と全国屈指の選手に育った。同じく紀北中出身で箱根駅伝を走った九嶋大雅さんは日体大卒業後、実業団のコモディイイダに所属。
バスケのトヨタ自動車アンテロープス所属の平野実月選手も試合出場を重ねている。サッカーのアルビレックス新潟の谷口海斗選手はJ1デビューの昨シーズンは23試合に出場し、今シーズン開幕戦で得点を決めた。
彼らの活躍の陰には、支え続けてきた家族がいて、情熱を持って接した指導者がいて、競い合った仲間がいる。地域が育てた才能が開花し、さらに次の世代を育てる、この好循環の結果の一つが今、大きく花開こうとしている。1週間後の結果は神のみぞ知るところではあるが、その如何に関わらず、この町と後進に与える影響は大きい。
(R)