「アジェンダに沿って、プライオリティの高いトピックからコンセンサスを取るため、ブレストしてフィックスしていきましょう」。何を言っているかわかるだろうか。大丈夫。書き手の私もよくわかっていない。
ビジネスで使われる横文字はややこしい。単語を1つずつ見ていくと、「アジェンダ」は計画や行程。「プライオリティ」は優先順位。「トピック」は話題、議題。「コンセンサス」は複数人による合意。「ブレスト」はブレインストーミングの略で、会議の進行方法の1つ。参加者が自由に議論を交わしアイデアをどんどん出していくことで新しい考え方や解決策を出していく。「フィックス」は、ここでは決定するくらいの意味だ。しつこいようだが大丈夫、私もよくわからない。
つまり先の文を書き下すと「行程に沿って、優先順位の高い議題から合意を取るため、意見を出し合って決めていきましょう」となる。非常にわかりやすい。横文字にしかないニュアンスもあり、そこにも日本語の面白さがあるようにも思うが、こっちが理解している前提で呪文を唱えないでもらいたいものだ。
【稜】