紀勢自動車道、伊勢自動車道と北上し続けて夜の伊勢湾岸を走ると、まちの無数の明かりがまぶしく、地方と都市部の差を思い知る。
自民党の裏金問題の波紋が広がり続けている。特に問題となっている安倍派には、本紙地域では鈴木英敬衆議院議員と吉川有美参議院議員がいる。2人とも還流を受けており、文書で「事務局の指示に基づいて処理」「私設秘書の人件費などに全額支出」とコメントしている。
5年間の不記載額が最も多かったのはお隣の和歌山3区の二階俊博元幹事長。陰の実力者、寝業師と呼ばれる二階氏だが、「国土の均衡ある発展がなされてないという、激しい怒りにも似た気持ちがあった」ことが政治家の原点だと語っている。評価や好悪はさておき、その感情は正直共感するところがある。
裏金問題について問題は多々あるが、説明責任を積極的に果たそうとしない選良に失望している。政治不信を招く存在が国益をもたらすとは思えない。今の姿勢や言動が、己の志や選挙区の住民に恥じるところはないのか。
(R)