紀北町中里の海山郷土資料館で、特別展「三重の日本画家 中村左洲 生誕150年展」が開かれている。17日(日)まで。
中村左洲は明治6(1873)年に三重県二見町今一色(現・伊勢市)の漁師の家に生まれた日本画家。漁の様子や海辺の景色を好んで描き「鯛の左洲」と知られており、「旧式祭典図」「明治二年伊勢行幸絵巻」など神宮に関係が深い作品も描いた。
この地域でも左洲のファンは何人もいて、10年前から権兵衛の里や相賀いこいの家で「左洲を観る会」を毎年開いている。生誕150周年を機に、多くの町民に見てもらおうと企画した。
展示されているのは掛け軸や短冊、手紙など約50点。掛け軸は左洲ならではの鯛、秋景山水の掛け軸、草花や鳥を描いた短冊のほか、手紙、家族の記念撮影写真、生家の写真などを展示している。
開館時間は午前9時から午後4時30分まで。毎週月曜日は休館。