阪神タイガースの日本一を祝う特別号がいくつも発刊されている。4戦目の〝湯浅の一球〟、5戦目の勝利投手となった湯浅京己投手も「復活のゲームチェンジャー」「帰ってきた、剛腕」と各誌で紹介されている。激戦を思い出し、ほくほくしながら読み進めていると、あるスポーツ雑誌の特集号に、干し柿と「フルーツ王国で名高い世界遺産の町 かつらぎ町は冬がいい」という1面のカラー広告が目に入った。名産品のフルーツ、祭り、温泉、居住満足度調査関西3位を推している。
かつらぎ町は大阪府と隣接する和歌山県北東部の町。地理的にもおそらく関西都市部へのアピールは最重要課題であり、主要ターゲットとしてはこれ以上ない媒体。日本一特別号なら普段読まない人も手に取り、手元に置いたり保存する人も多い。
経緯が気になり、かつらぎ町に確認したところ、町からアプローチした訳ではなく、広告関係の仕事をしている出身者から話があったとのこと。活性化のために〝虎の威に乗る〟しなやかさは見習いたい。
(R)