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差別について考えて 新宮市役所でパネル展

水平社と同和問題
 
 新宮市は15日から市役所1階ギャラリーで人権啓発のパネル展を行っている。11月の「差別をなくする強調月間」の取り組みで、30日(木)まで。水平社の誕生とその背景、同和問題の歴史などについて、18枚のパネルやDVD上映などを通じて紹介している。
 
 展示は、大きく「水平社」と「同和問題」に分かれる。「水平社」については、1921年に西光万吉らが中心となって現在の奈良県御所市に全国水平社創立事務所が設けられたこと、同22年の全国水平社創立大会では「差別からの解放は部落民自らの力で勝ち取らなければならない」「そのために全国の部落民が団結しなければならない」などと謳われたこと、全国的に運動が活発化する中で和歌山県水平社は1923年5月に誕生したことなど、基本的な歴史が詳細に説明されている。
 
 また、水平社宣言の原文と現代語訳、綱領なども示され、全国水平社創立大会の綱領・宣言ビラなどのレプリカもあり、当時のありのままの表現などからその熱気や思いを読み取ることができる。
 
 「同和問題」については、その定義として日本社会の歴史的発展の過程で形作られた身分階層構造に基づく差別により、日本国民の一部の人々が「同和地区」と呼ばれる地域の出身者であることを理由にさまざまな制限・拒絶を受けるという日本固有の人権問題であると説明している。
 
 その他、同和地区の起源と江戸時代の状況、明治維新と解放令、民衆の動き、国・和歌山県の取り組み、Q&Aなどで問題についてわかりやすく解説している。
 
 市人権政策課は、「強調月間を通じて今なお残る部落差別・同和問題に関心を寄せていただければ。基本的な知識を吸収していただき、市としても同和問題の解消に努めていきたい」と伝えている。

      11月15日の記事

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