尾鷲三田火力発電所の跡地で開かれた「バイブスミーティング」の参加者と来場者は合わせて2万5000人で、盛況のうちに幕を閉じた。
たくさんのハーレーと限定商品を売り出した赤福の行列が目立ったが、地元の業者が力強く支えたイベントでもあった。準備や調整は一筋縄ではいかなかったはずだが、よくぞここまで多種多彩なグルメやお土産をそろえたと感心する。SNSでの発信も積極的で、この機会になんとか広く魅力を伝えようという意志が読み取れた。売れた分だけ尾鷲をアピールできたはずで、これが少しでも今後につながれば、と祈るような気持ちでいる。
イベントには初日と2日目に足を運び、白っぽい石と砂の地面を踏みしめながら、広大な会場を歩き回って写真を撮った。奥の方に小高い丘のような地形があり、その上から尾鷲の海とまちなみを見回すと、火力発電所は本当になくなったのだな、と思った。尾鷲を支え続けた場所で、大きなイベントがあったことを、しっかりと今後に繋げていかなくてはならない。
(R)