尾鷲市の防災訓練が15日、市内各地で行われた。午前9時に大規模地震が発生。大津波警報が出るという想定で、市民には「身の安全の確保」と避難場所までの避難や、避難路の確認、10分でどこまで逃げられるかの確認などが呼び掛けられた。市によると訓練参加者は約2000人だった。
記者は会社にいるのが勤務時間の半分かそれ以下。会社の立地から、社内でいる時の方がリスクが高い。以前に、結果的に〝誤報〟だったが、震度5の緊急地震速報が出て、尾鷲消防署付近まで避難したことがある。普段は車で動くことが多いが、結構距離があると実感した。
いわゆる周辺部の方が、まちなかより避難への関心が高いと感じた。リアス海岸のため、各湾に面した集落は津波が高くなると言われていて、危機感があるが、周りの山に逃げやすい。一方、林町、瀬木山、矢浜などは、近くに高い場所がない。このような場所こそ、訓練が必要だ。とにかく、避難して命をつなぐことが第一。訓練などの機会に意識を高めておくことが重要だ。
(M)