中秋の名月が過ぎた。旧暦では7・8・9月が秋とされ、その真ん中に当たるから「中秋」。しかし今年は、まだ秋と言えるほど季節の進みを感じなかった。
この夏は全国的に猛暑に見舞われた。気象庁が発表した夏の天候のまとめによると、今年は全国的に平年を大きく上回る暑さで、日本の平均気温偏差(基準値からのばらつき)は統計開始以来最高の+1.76を記録。これまで最も高かった2010年の+1.08を大幅に上回った。6~8月を通して平年よりも気温の高い状態が続き、西日本でも6月上旬に一時的に平年を下回るタイミングがあった他は、平年を大きく上回る水準で経過した。
その後も季節の進みは遅くなる見通しで、10月も気温は平年より高い予想。当地方でも暑さが残っている。3日にあった王子公民分館の人権学習会・グラウンドゴルフ大会でも、水分をこまめにとり、無理をしないよう伝えられた。10月は熊野速玉大社例大祭や新宮秋まつり、運動会など外の行事も多い。体感気温が天候によりかなり変わる可能性があり、外出時の服装などには注意が必要かもしれない。
【稜】