子どもたちの夏休みも残すところあと1週間。「これから宿題の追い込み」という子どももいるのでは。親にしかられて8月30日、31日、泣きながらドリルをやったことを覚えている。
一番嫌いだったのは漢字の書き取り。同じ文字を10回とかだったと思う。字が上手ではない上に、いわゆる〝やっつけ〟になってさらに雑さが増す。漢字の形、書き順はすでに覚えているので、同じ文字を繰り返し書くのは面倒という気持ちも強かった。
近年、宿題代行サービスというものが話題になっていた。あるサービスのホームページによると「ひらがなや漢字の写経、四則演算などの単調な計算問題」のドリルは1ページ300円から、という。
今年はチャットGPTという人工知能の話題もあった。ネットを利用すれば、だいたいのものの答えが比較的簡単に見つかる。「ものごとをよく知っている」ことは今でも強味だが、その価値は低下しつつある。学校の学習も、宿題の在り方も大きく変わっていくかもしれない。
(M)