ロケットが、早く上がってほしいなあと思う。
先日、串本町からのロケット初号機打ち上げについて、4回目の延期が発表された。部品の調達遅れなどが原因。内情はわからないが、国内宇宙産業の重なる失敗事例も踏まえ、現場が戦々恐々としている状況であることはなんとなく想像できる。岸本和歌山県知事が辛抱強く見守る姿勢を示したように、地元としては応援して待つしかないというのが正直なところである。
ただその波及効果をねらい打たれてきたさまざまな施策や民間の活動から熱が引いてしまわないかは心配だ。当初は2021年度中の初号機打ち上げを目指していた中で再々の延期となり、現在は時期が未定。これでは周囲もいつに向けて心構えや準備をしていけばよいかわからない。ここに向けて新しくお店を開いたり大きなシンポジウムを開いたりというのも、いまいちタイミングが難しいだろう。
2か月ほど前には発表するというが、その時に地域の心はついてきているだろうか。どんな事業をするにも現場の熱量は欠かせない。「機運醸成」に向けた準備を行政に頼みたい。
【稜】