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紀南抄「部活動に最良の環境を」

 甲子園球場で熱戦が続く、第105回全国高校野球選手権大会は23日の決勝を残すのみとなったが、その一方で、次の“甲子園”に向けた新チームの戦いが早くも始まっている。和歌山県では、県下高校野球新人戦が開幕。3年生が抜けて間もない1、2年生によるチームで臨む初の公式戦で、来春の選抜甲子園につながる大会の一つにあたる。
 
 今夏の選手権和歌山大会で3勝をあげ、18年ぶりにベスト8に進出した新宮。敗れた準々決勝でも優勝した市和歌山と好勝負を演じ、古豪復活を印象付け、今後への期待が高まった。しかし、3年生が引退後、1、2年生は9人に満たず、新人戦は合同チーム(新宮・新翔・貴志川)で出場し、初戦で敗れた。
 
 少子化の影響で、中学・高校の団体スポーツの部員不足は近年顕著だが、一生懸命に取り組む子どもたちに最良の環境を与えるよう考えていかなければならない。新宮と新翔は令和8年度の統合を控える。6年度の入学生が各クラブでチームの中心となる2年時の夏以降、先行して合同チーム編成することも考えてはどうか。
 
【F】

      8月22日の記事

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