甲子園を目指した球児たちによる熱戦が全国各地で繰り広げられている。地方大会も大詰めを迎える中、今年は地元校の活躍が目立った。和歌山大会では、ベスト8に新宮勢が2校。新宮が18年ぶり、近大新宮は11年ぶりとそれぞれ久々の躍進だった。惜しくもベスト4進出はならなかったが、ともに1回戦からの登場で3試合に勝利しての8強進出は立派な成績だ。三重大会では、木本が19年ぶりのベスト8に入った。3回戦ではシード校で昨秋の県大会3位決定戦で敗れた海星に見事リベンジを果たしたが、準々決勝で力尽きた。部員11人で初戦突破を果たした紀南、合同チームで健闘した新翔と串本古座も含め、地元校の選手たちに拍手を送りたい。
夏の大会が終われば3年生が引退し、新チームが発足する。今回、古豪復活を印象付けた新宮だが、新チームは1、2年生8人でスタートする。大会前、畠敏紘監督が「地元の高校で野球をしたいと思ってもらえるような試合をしたい」と話していた。地元校の甲子園出場のニュースを近い将来、報じられる日が来ることを願う。
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