城ノ浜の新プールがオープンした。楽しんでいる人たちの声を聞くと、インフィニティプールからの景色が好評という印象。確かに、インフィニティプールはさえぎる物がなく、目の前に海が広がる構造になる。大人も楽しめるプールは、地域としても大きな武器となる。
オープン時に「城ノ浜プール&ビーチ」という言葉が初めて打ち出された。新プールと海水浴場を一体のものとして捉え、価値を増幅させようという狙いだろう。コンテンツが増え、長時間滞在することになれば、食事や宿泊につながり、この地域にお金を落とすことになる。
元々ホテルやキャンプ場がある城ノ浜は、新プールによって東紀州では突出した夏の観光エリアになったといえる。銚子川や馬越峠を考えると、町内観光推進の可能性は決して低くない。プールは地元住民に親しまれ利用される取り組みが必要で、ハイシーズン以外の誘客も考えなければならない。観光業が紀北町の主力産業になり得るか、今後の運営が試される。
(R)