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神前に津軽三味線奉納 熊野速玉大社の扇立祭

世界遺産舞台の演奏に感謝
 
 新宮市の熊野速玉大社で14日に行われた扇立祭。4年ぶりとなった扇立祭奉賛会主催による神賑行事「津軽三味線公演」では、三味線プレイヤー史佳Fumiyoshiさんと、史佳さんが2016年に結成した三味線ユニット「Three Line Beat」(スリーラインビート)メンバーの更家健吾さんとドラム&パーカッションRicaさんが登場し、古典曲で津軽三味線の魅力を伝えるとともに、オリジナル曲でパワフルなステージパフォーマンスを展開し、見物客を魅了した。メンバーの更家さんは新宮市出身で、会場には家族や知人らが駆け付け、声援を送っていた。

 3人はこの日、公演を前に正式参拝に臨み、神前で奉納演奏を披露した。曲は津軽三味線の代表曲の一つ「津軽じょんから節」。居合わせた参拝客も見守る中、3人は息の合った演奏を行い、心地よい音色を響かせた。演奏終了後、同大社の上野顯宮司が「大変素晴らしい演奏を奉納いただきありがとうございます」と感謝を伝え、奉納の証しとなる「神納証」を手渡した。

 史佳さんは「歴史ある世界遺産の地で奉納演奏を行えたことに本当に感謝です。神前に立つと身が引き締まる思いで、気持ちよく演奏させていただきました」。更家さんは「地元の速玉大社で演奏できたことに泣きそうなぐらい感動しました。最高でした」。Ricaさんは「新宮はいいところで、いい人も多く、気持ちよく演奏させていただきました。ありがとうございました」とそれぞれ感想を話した。

 3人は公演中も世界遺産を舞台にした演奏の感動を見物客に表現するとともに、演奏の機会を提供した扇立祭奉賛会には感謝を伝えていた。

      7月19日の記事

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