尾鷲市天満浦の天満荘で、「尾鷲の朝日展」が行われている。一昨年から3回目の取り組みで、松井まつみさん(83)が昨年8月から今年の夏至まで、主に天満堤防から撮影した写真75枚が並ぶ。
以前に東京で知り合った滋賀県の人から「海から昇る朝日を見たことがない」と言われたのをきっかけに、朝日の見える風景が地域資源になると考え〝定点観測〟している。天気のいい日を中心に通い、太陽の動きを追った。
「ムーミン島」の愛称で親しまれる佐波留を描いた大きな台紙に、太陽の位置に合わせて写真を貼っている。太陽が「ムーミン」の目に見える写真や、居眠りをしているような雰囲気の写真もある。今年は知人に写真を選んでもらい、太陽が映っていない朝焼けの様子や港の風景なども掲示している。
松井さんは「こんなに素晴らしい景色が尾鷲にあることを知って、自慢してほしい」と来場を呼び掛けている。現在の日の出は桃頭島の南側の陸地からだが、水平線から太陽が昇る9月半ばごろに、観望会を計画しているという。
期間は31日まで。開館は金曜日から月曜日の午前10時から午後4時まで。
▼イベント情報
- 日時
7月31日(月)まで(開館:金曜日~月曜日)
午前10時~午後4時 - 場所
天満荘(尾鷲市天満浦)