先だって、東豊県議が尾鷲と引本で養殖漁業関係者らと懇談した。補助金やスマート漁業の導入について、現場・当事者のニーズと制度に溝があるように感じられた。法律や国の制度は、全国一律で運用されるので、いたしかたない部分もあるが、地域の事情に応じた対応ができず「制度が使いにくい」という声は、漁業に限らずさまざまな分野で聞かれる。
補助金については、規模が個人経営の業者にとっては「大きすぎる」ということだった。グループで取り組めば対応可能かと考えたが、ちょうどいいタイミングで同じ設備投資をする仲間が必要。指摘のように、個人事業者にも使いやすい規模にするのが最も良いが、例えば、グループ内で別々の投資をしても同じ制度で補助が出せるようにするなど、工夫できないか。
急激な過疎高齢化に制度の改正が追い付いていないと感じることがよくある。各地域でベストな打開策が出せるよう、融通を利かした制度に変えていけるよう、政治家各位には頑張ってもらいたい。
(M)