来年秋ごろに開通予定の一般国道42号線新宮紀宝道路・熊野川河口大橋の県境で、2県交流綱引きが行われた。新宮商工会議所青年部が計画している開通イベントのデモンストレーションとして行われたもので、両県から参加の強者たち(ただし中年多数)が故郷の威信をかけて綱を引きあった。
もちろん実際にではないが、県境をかけた2県交流の綱引き大会はその昔、20年ほど前に5回開催したことがあるという。当時は和歌山県側が弱かったという話を聞いたが、今回は見事和歌山県が勝利して雪辱を果たした。といっても交流が目的のイベントなので、現場は笑顔があふれる和やかな雰囲気。顔見知りや友人・知人も多く、県の垣根を越えて親ぼくを深め合っていた。
橋からの眺めはとても素晴らしかった。河口の本当に近くなので川幅が広く、まるで海の上を散歩しているみたい。開通すれば普段は歩行者が通ることはできなくなる。もし、開通前に歩く機会があればぜひ渡って、眼下に広がる海と山、川の美しさと開放感をじっくり感じていただきたい。
【織】