今年1月、回転寿司チェーンの店舗でしょうゆ差しをなめる動画が拡散した問題で、運営会社が、少年に約6700万円の損害賠償を求める裁判を起こした。一部報道によると請求額を増やす方針という。
「多くの客に著しい不快感、嫌悪感を与えた」と主張し、得られるはずだった売り上げや、会社の信用低下に伴う損害を賠償するよう求めている。少年側は反省を示す一方、請求は不当と棄却を求めているよう。着地点がどうなるか分からないが、それなりの金銭的支払いはまぬがれないだろう。「謝罪のみで賠償なし」では社会的な収まりも悪い。
SNSへの投稿が広がったのがきっかけだったが、ネットの使い方というより、もっと根源的な倫理観の問題。
「迷惑系ユーチューバー」なる〝職業〟の人がいる。ユーチューバーという仕事は映像クリエイターとして受け入れられるにしても、違法行為、不法行為をしてお金や評判を得られるようになっているのは問題。迷惑をかけたなら、大人でも子どもでも償いが必要だ。
(M)