前線と台風のコンビは大雨の典型例だが、梅雨入り早々、大雨が降った。梅雨の前半はしとしと、後半に大雨が降るというのがパターンだが、これまでの感覚でいてはいけないような事象が次々起こる。
先週、2日の大雨は、尾鷲市と紀北町では幸い、大きな被害はなかった。三重県南部に線状降水帯が発生したとして「顕著な大雨に関する情報」が出て、南伊勢町や志摩市、鳥羽市などは影響があったよう。人的被害がなくて何より、と思う。
浜松市天竜区では24時間雨量が500ミリを超え、「100年に一度」よりまれな雨量だったそう。考えなければいけないのは、「100年に一度」の頻度がこれからどんどん高くなるだろうということ。この後100年、そのような雨が降らないのではなく、頻発する懸念がある。
6月は土砂災害防止月間。今回の大雨でも土砂崩れに巻き込まれて亡くなった方がいる。現状、被害防止で一番あてになるのは、早めの避難。情報を収集し、予兆などに警戒して、せめて命だけでも守ることが大切だ。
(M)