先日、北山村で岸本周平知事と住民が対話するタウンミーティングがあり、取材した。参加したのは村で活動する若い世代の9人で、会社員、自営業、団体職員、公務員と職種はさまざまだった。“前例にとらわれない”と知事が発言していることを踏まえ、「特別区のような扱いはできないか」と望む声には「なるほど」と思った。参加の9人は移住者が多く占める中、共通していたのは、村への愛着や誇りが半端ないことだった。
岸本知事も、観光筏下りやジャバラ生産など北山村ブランドは唯一無二の存在で、外すことはできないと強調。人口減少が進むのは県内他の自治体と同じだが、飛び地で三重、奈良との3県境にある地域柄も踏まえると、今後は県境を越えたごみ、医療、観光などで広域行政を考えていくのが現実的との見方を示した。
後日、率直な感想を山口賢二村長に伝えると、「若い力に大いに期待している」と自信をのぞかせた。自分の住む場所がよくなってほしいという自らの思いを岸本知事に熱く伝える姿を見て、北山村はこれからも大いに期待できると感じた。
【F】