5日午後2時42分ごろ、石川県能登地方でマグニチュード6・5の地震があり、石川県珠洲市で最大震度6強を観測した。9時58分にもマグニチュード5・9の地震があり、同じく珠洲市で最大震度5強の揺れがあった。これまでに男性一人の死亡が確認されている。
ゴールデンウイーク中ということで観光客も多かったと思われる。震源は陸域で津波はないということだったが「急いで避難」ということになると、混乱も大きかった思う。
南海トラフを震源とする地震では、東紀州沿岸は数分で津波の第一波が到達する。住民は最寄りの避難場所、避難経路を把握しているが、観光客、特に外国人旅行者にどのように知ってもらうか。改めて課題が浮き彫りになったと言える。
観光を地域の産業にしようという取り組みが進んでいる。住民個人としても「危険だ」「逃げろ」「こっちだ」など、単語でいいので、避難・誘導に関する言葉は知っておいた方がよいだろう。県や市町は、看板を含めた多言語ツールの整備を考えておく必要がある。
(M)