先月、ある会社が、使っていた車を処分したが、引き取りの際に車両の状態をチェックしたところ、左側のリアウインカーと一体になっているバックライトのレンズ部分が割れ、中の金属部分にさびがあった。
業務用の車が多いことから、毎日、日報を書いている。走行距離、給油記録、発着地点とその時刻のほか、ブレーキの効き具合など日常点検表があり、外回りの灯火装置では「点灯・汚れ・損傷」のチェック欄がある。点検したというチェックは付いているものの、不良箇所やその処置の記入欄は白紙で、日報上は〝異常なし〟。
昨年夏に異常はなかったとのことで、その後7か月の間に破損したことになる。仮に、破損の瞬間は気づかなかったとしても、会社に戻った後の点検で分かるはず。毎日〝異常なし〟ということは、まともに点検していないことになる。
正確な日報は、従業員の就業状況や車両の状態などの把握に役立つが、ただ書いているだけでは意味がない。記録が信頼できないばかりか、記入者への不信感にもつながる。
(J)