はじけるような笑顔にほっこりした—。危険業務従事者叙勲で瑞宝単光章を受章した、元三重県警警部補の鈴原繁さんを取材させてもらった。退職後に趣味だったカメラにのめり込み、日本各地の観光地や景勝地、名所・旧跡などを巡っている。多いときは月に5回程度、妻の薫代さんを助手に車を走らせる。また、退職後の15年ほどで世界30の国と地域を訪問したというのも驚き。とにかくうれしそうに話す。一つ問いかければ、2つ、3つの答えが返ってくる。「死ぬまでシャッターを切り続けたい」と生涯現役を誓う姿が印象に残った。
趣味を持つことは生活を豊かにする。子どもならそれが将来の仕事につながるかもしれない、現役世代は仕事のモチベーションにもつながる。一方で、現役時代に仕事一辺倒で趣味を持たなかった人が退職後、早くから認知症が進むというケースもある。
鈴原さんのように一つの趣味に没頭するのもいいが、広く浅く多趣味な人もいる。そのような人は趣味で話が広がるため、人との交流が得意だ。趣味を聞かれ即答できない人は、何か始めては。
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