高度なAI技術によって人間のように自然な会話ができるAIチャットサービス「ChatGPT」が注目を集めている。友人から、これと別のソフトを組み合わせることで記者の仕事はほぼAIが代替できるようになると言われ、それに対する自分なりの考えはその場で述べたが、AIの意見を聞こうと思いアプリをインストールし、「新聞記者の仕事はなくなるの?」と質問してみた。
数秒後に返答。その要旨は「AIの普及が進むにつれて、新聞記者の仕事に影響が出る可能性はある」「感性的な判断や倫理的判断などは人間にしかできない場合が多いため、完全に消滅することはないと思われる」「AIが新聞記者の作業を助けることにより、より高度で精度の高い記事が生み出される可能性がある」というもの。
まさかこのレベルの回答が数秒で返ってくるとは。そもそもAIのことに言及していないのに、こちらの意図をくみ取っている。さらにはAI活用の可能性まで提案された。
「馬鹿とはさみは使いよう」というが、道具の方が賢く見えるこの奇妙な心持ちをなんと形容したらよいのか。
【稜】