3月31日に告示された三重県議会議員選挙の東紀州選挙区(定数3)は立候補者が3人で無投票当選が決まった。旧熊野市・南牟婁郡選挙区は3回連続の無投票。当選が決まった本人からも「無投票は問題」との声が聞えた。
尾鷲市と紀北町では4年前、2議席を4人で争った。1月には新人候補の動きがあった。今回は3月下旬に「31日から、選挙があるんだけど」というと、「えっ、何の?」と驚いていた人がいた。無投票が続くと、政治への関心が低下していく。
合区で選挙区、つまり主な政治活動の場が広くなった。一方、定数減で声を届けるルートが一つ。当選が決まった3氏には、所属政党や政策グループによる意見の対立もあるだろうが、地域課題に連携して取り組んでもらいたい。
産業構造は尾鷲市・紀北町と熊野市・御浜町・紀宝町で異なっている部分はあるが、観光や産業振興の分野は広域の視点が必要。今後4年間、地域の思いを県政へ、国政へ伝え、暮らしやすい東紀州地域づくりに力を尽くしてほしい。
(M)