化石燃料からクリーンエネルギーへの移行を進めるGX(グリーン・トランスフォーメーション)推進法が、今国会で可決すると見られている。法案の是非はさておき、脱炭素に向けた取り組みへの大型の投資が期待されている。
個人的にはDX=デジタル・トランスフォーメーション(デジタル技術による生活の変革)と字面の似た何かがまた出てきた、という感が否めないが、カーボンニュートラルは豊かな海と山を持つ地域にとっては、投資を呼び込む数少ない切り口の一つ。尾鷲市のヤフーによる地域カーボンニュートラルプロジェクト、紀北町のガンガゼ駆除による藻場再生のJブルークレジットなどが進んでおり、今後も実績や可能性を積極的にPRしていくことが重要となる。
異次元の少子化対策のための出産育児金の増額やこども家庭庁発足、DX推進による給与の電子マネー払いの解禁とマイナ保険証以外の受信料上乗せ、旧統一教会問題を受けた不当な寄付の勧誘防止のための罰則の施行など、年度の変わり目は社会の変化が目に見えて分かる時期でもある。地域の利益になるよう、目まぐるしく変わる社会に対応していかねばならない。
(R)