どこもかしこも、桜が満開である。街中が明るい雰囲気に包まれ、一気に春の訪れを感じさせる。天気次第だが、今週末は花見客であちこちにぎわいそう。
一言で花見と言っても、楽しみ方は様々。もちろん満開が最もきれいだと思うが、8分咲きが好きという人もいれば、散りゆく様が風情があって好きという人もいる。ピンクと黄緑が入り混じった葉桜もかわいい。
種類もいろいろある。代表的なソメイヨシノのほかにも、ボタン桜や八重桜、しだれ桜、山桜など、日本の春を彩るにふさわしい美しい姿が私たちの目を楽しませてくれる。
個人的には、遠目から見るとモコモコになった満開の桜の中に、枝先に咲いた小さい花の塊がぴょこぴょこ飛び出ているのがとてもかわいいと思っている。それと、つぼみの濃いピンクと花びらの薄いピンクの濃淡がミックスされている状態。人にはあまり理解されないマニアックな見方かもしれないが、いろいろな角度から満喫できるのも桜の魅力だと思う。
桜は誰のために咲いているのか。パッと開花し、一瞬で散る。その儚さに私たちは毎年、魅了されている。
【織】