全国大学ラグビー選手権で、史上初の9連覇を達成した帝京大学ラグビー部岩出雅之前監督。先日、地元である新宮市で講演会が行われ、現代の子どもに対する教育論について語った。岩出氏によると、怒りによって指導するのではなく、子ども自身が自分で考えて行動できるように心のマネジメントをすることが重要だという。
勉強しない、早く寝ない、ゲームのしすぎ、片付けない、野菜を食べない…。まったく言うことを聞かないわが子たちを、毎日毎日怒ってばかり。なのに、何回注意しても同じことを繰り返す。
考えてみると、子どもたちは怒られて怖いから、あるいは親がうるさいから仕方なくやっているに過ぎない。なぜやらなければならないかを理解しないまま、やらされているだけなのだ。
勉強するのは将来お金を稼ぐため、早寝早起きや野菜を食べることは健康に良いなど、しなければならないことには理由がある。それをきちんと説明して、本当に必要なことだからやるんだと子ども自身が納得すれば、言われなくても行動するようになる。大変根気のいることだが(親が)、何事も積み重ねである。
【織】