尾鷲市議会は22日、定例会最終日で各議案の採決を行った。当初予算は、修正案が可決されると思っていたが、修正案に賛成した議員が入院して欠席。採決では可否同数となり、議長が修正案を否決し、原案を可決した。
体調に関することなので言いづらいが、個々の議案への賛否はともかく、ある議員が出席するまたは欠席することで、議会としての結論が変わってしまうのは、異常事態。早く回復され、活動できるようになって、議会運営が正常化することが望まれる。
ある議員には「定数を減らし過ぎた」との声が届いているという。以前にも書いたが、現状では、今回のように休みが重なると、そもそも人数不足で議会が開けない恐れがある。会期途中の一日だけならカバーもできようが、採決のある最終日に重なると、影響は計り知れない。
尾鷲市は、合併してできた近隣市町より財政が厳しい中で、人数を減らしてきた。今回、否決されたが、期末手当カットの話題もあった。市議会議員の任期も残り半分。定数を変えるなら、慎重審議と十分な周知期間が必要。次の選挙に向けて、定数と報酬について広く議論してはどうか。
(M)