コロナ禍に加え、原材料の高騰や円安の影響により、昨年から幅広い分野で相次ぐ値上げ。家計の圧迫は避けられず「一体いつまで続くのか」と悲鳴が聞こえる。普段の買い物では正直、そこまで細かく値段を見て買うことはなかったが、最近は「これってこんなに高かったかな」と思い、手に取った商品を棚に戻すこともある。割とよく買っていたミニパンも5個入りだったのがいつの間にか4個入りに変わっていた。値段が上がるばかりか、内容量も減るなんて、“どちらかにしてよ”と一人でつぶやいた。
どの業界も物価高騰の波でやりくりが大変な状況。われわれ新聞業界も用紙をはじめとした仕入れ価格の高騰など、例外ではないが、これまでにもお客さまへの負担を求めるのは最終最後の手段であると肝に銘じ、できる限りの企業努力を続けている。
まずは今のお客さまの満足度を高めるため、内容や読みやすさの充実に努める。併せて、新たなお客さまを増やす努力も大切と考えている。かつて紀南新聞を読んでくれていたが理由あって今は離れてしまった人、また、新聞をあまり読まないとされる若い層にもアプローチをかけていきたい。
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