• 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

紀南抄「お別れの歌」

 新宮高校の卒業式が1日にあった。取材の集中力がふっと途切れた時、私は気付くと同校の中庭で、最後のホームルームを終え、友との別れを惜しむ卒業生とそれを見守る保護者の談笑のただ中にいた。

 「道に倒れて誰かの名を/呼び続けたことがありますか」−。お別れに関する歌はいくつもあるが、私の中で最初に出てくるのは、こんな鮮烈な一節で始まる中島みゆきの「わかれうた」である。しかし、若人の寂しさと決意にあふれた卒業式の情緒には到底この曲は合わないので、この歌に関する言及はここらでおさめておこう。

 もう一つ、お別れの歌で思い浮かぶのはSUPER BUTTER DOGというバンドの「サヨナラCOLOR」である。サビ前の「僕をだましてもいいけど/自分はもう/だまさないで」の歌詞が好きで、別れという一見ネガティブな出来事をやさしく、前向きに受け止めさせてくれる。

 サビはこう続く。「サヨナラからはじまることが/たくさんあるんだよ/本当のことが見えているなら/その思いを捨てないで」−。卒業式でまぶしい表情を見せてくれた皆さんの、ご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。

【稜】

      3月 6日の記事

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ