先日、宮之上小学校で「垂直避難」の避難訓練があった。学校での避難訓練といえば、火災と地震。東日本大震災以降は地震とその後の津波に対応するためのものを取材することが多い。この地域は、地震の揺れが収まるか収まらないかというタイミングで津波が陸に押し寄せ始める。
出初め式の時に鈴木英敬衆議院議員が話していたが、今年は東日本大震災から十二支がひと回りした。今の小学生は、震災後に生まれた子どもたち。高校2年生とか3年生とかなら、うっすらと当時の記憶があるかもしれない。神戸でも課題となっているが、これからどんどん伝えることが難しくなる。
話題を垂直避難に戻すと、避難した方がいい家、川からも崖からも離れていて安全な家など、家ごとに事情が大きく異なる。つまり、津波避難以上に家庭での対応が問われる。
尾鷲のまちなかでは、川があふれるという状況は考えにくいが、小水路を塞いで道にしている場所がいたるところにある。排水能力を超える大雨が降ると、その上がまさに「川のように」水が流れることになる。災害が起こるような大雨の時は、そこを通らないよう子どもたちに知ってもらった方がよい。
(M)