餅がうまい。なぜあんなにもおいしいのだろう。
冬になると餅を食べる機会が増える。先日は鍋をやる際に具材として餅を買い、すぐになくなったので今度は思い切ってたくさん入っているものを買った。するとお世話になっている取材先や知人から人の手でついた餅をいただき、一人暮らしの我が家はもちもち食感でにぎわった。さらに何を血迷ったのか私は、先日また鍋をした際に冷凍のうどんを買い足していた。炭水化物に炭水化物を重ねてもなおおいしい。今ならばお好み焼きをおかずに白米を食べる生粋(きっすい)の関西人とも手を取り合える。なぜあんなにも餅はおいしいのだろうか。
餅にもいろんな食べ方がある。横着している私は、最近は鍋に一緒に入れて食べるくらいしかしていないが、実はきなこ餅も好物。あの独特の香ばしさと、粉の中に突如出現する餅の食感がたまらない。きなこ餅とは気が合う。鍋に浮気している私をいじらしく見つめるきなこ餅の視線が痛い。そのほか砂糖醤油やあんこ、おしるこ、お雑煮など、餅はあの手この手で私を惑わせてくる。
ともかく、スーパーで多めに買った餅を早く消費せねば。
【稜】